Python入門
第3回:繰り返し処理(ループ)

Python

はじめに

前回はPythonの基本文法について解説しました。今回は、繰り返し処理(ループ)について学びます。ループを使うことで、同じ処理を効率的に繰り返すことができ、プログラムの幅が広がります。ループはPythonを学ぶ上で必須の知識なので、しっかりと理解していきましょう。


1. for文

1.1 for文の基本

for文は、シーケンス(リストや文字列など)の要素を順番に取り出して処理するときに使います。

fruits = ["apple", "banana", "orange"]

for fruit in fruits:
    print(fruit)

実行結果:

apple
banana
orange

1.2 range()を使ったfor文

数値を指定して繰り返したい場合は、range()を使います。

for i in range(5):
    print(i)

実行結果:

0
1
2
3
4

開始値・終了値・ステップを指定することもできます。

for i in range(1, 10, 2):
    print(i)

実行結果:

1
3
5
7
9

1.3 ネストされたfor文

for文の中にfor文を書くこともできます。

for i in range(3):
    for j in range(2):
        print(i, j)

実行結果:

0 0
0 1
1 0
1 1
2 0
2 1

2. while文

2.1 while文の基本

while文は、条件がTrueの間、繰り返し処理を実行します。

i = 0

while i < 5:
    print(i)
    i += 1

実行結果:

0
1
2
3
4

2.2 無限ループ

条件が常にTrueの場合、ループは終了しません。これは「無限ループ」と呼ばれます。

while True:
    print("無限ループ")

このコードは永遠に「無限ループ」と表示され続けます。強制終了するには Ctrl + C を押します。


3. breakとcontinue

3.1 break文

break文は、ループの途中で強制的に終了したいときに使用します。

for i in range(5):
    if i == 3:
        break
    print(i)

実行結果:

0
1
2

3.2 continue文

continue文は、その回の処理だけをスキップし、次のループ処理へ移ります。

for i in range(5):
    if i == 2:
        continue
    print(i)

実行結果:

0
1
3
4

4. else節

for文やwhile文には、else節を付けることができます。ループが**正常に終了(breakせず)**した場合のみ、elseブロックが実行されます。

for i in range(3):
    print(i)
else:
    print("ループが正常終了しました")

実行結果:

0
1
2
ループが正常終了しました

まとめ

今回は、Pythonの繰り返し処理について解説しました。

  • for文はリストや数列の繰り返しに便利
  • while文は条件が成り立つ限り繰り返す
  • breakでループ終了、continueでスキップ
  • else節でループ後の処理も記述可能

ループを理解すれば、繰り返し処理を自動化でき、より柔軟で効率的なプログラムが書けるようになります。


次回は「変数とデータ型」について解説します。変数の使い方や、Pythonで扱う主要なデータ型(数値、文字列、真偽値など)を学ぶことで、より本格的なプログラミングが可能になります。

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