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はじめに
これまでの入門では、Pythonに最初から用意されている機能を中心に学んできました。
しかし、実際の開発では外部ライブラリを利用することがほとんどです。
例えば、
- Webアプリを作る
- AIを使う
- データ分析をする
- Excelを操作する
- 画像処理をする
これらはほぼすべて追加のライブラリを利用します。
今回は、そのライブラリを管理するための
- pip
- venv(仮想環境)
- requirements.txt
について学んでいきます。
これらはPython開発では必須とも言える知識です。
pipとは?
ライブラリとは
ライブラリとは、誰かが作成した便利なプログラムの集まりです。
例えば、
- Excelを操作する
- Webサイトへアクセスする
- AIを利用する
- グラフを描画する
といった機能を、自分で一から作る必要はありません。
必要なライブラリをインストールするだけで簡単に利用できます。
pipでできること
Pythonにはpipというライブラリ管理ツールが標準で付属しています。
主な役割は次の通りです。
- ライブラリのインストール
- ライブラリの更新
- ライブラリの削除
- インストール済みライブラリの一覧表示
Pythonをインストールすると、通常はpipも一緒にインストールされています。
ライブラリをインストールする
pip install
ライブラリのインストールは非常に簡単です。
例えば「requests」というライブラリをインストールする場合は、
pip install requests
これだけです。
最新版がダウンロードされ、すぐ利用できるようになります。
例えば、インストール後は次のように使用できます。
import requests
response = requests.get("https://example.com")
print(response.status_code)このように、インストールしたライブラリは通常のPythonモジュールと同じように読み込めます。
インストール済みライブラリの確認
現在インストールされているライブラリは、
pip list
で確認できます。
実行例
Package Version
------------ -------
numpy 2.3.0
requests 2.32.4
pandas 2.3.1
ライブラリ名とバージョンが一覧表示されます。
仮想環境(venv)とは?
仮想環境が必要な理由
初心者が最初につまずきやすいポイントがここです。
例えば、Aというプロジェクトでは
requests 2.28
を使っているとします。
一方で、Bというプロジェクトでは
requests 2.32
が必要だった場合、同じPython環境ではライブラリのバージョンが衝突することがあります。
そこで利用するのが仮想環境(venv)です。
プロジェクトごとに独立したPython環境を作ることで、
- ライブラリの競合を防ぐ
- プロジェクトごとに管理できる
- 他のプロジェクトへ影響しない
というメリットがあります。
実際の開発では、ほとんどのプロジェクトで仮想環境を利用します。
仮想環境の作成
まず、プロジェクトフォルダへ移動します。
その後、
python -m venv venv
を実行します。
すると、
venv/
というフォルダが作成されます。
この中に、そのプロジェクト専用のPython環境が作られます。
仮想環境の有効化
Windowsでは次のコマンドです。
venv\Scripts\activate
有効になると、
(venv)
という表示がコマンドラインの先頭に付きます。
例えば
(venv) C:\PythonProject>
この状態では、インストールしたライブラリはこの仮想環境だけで利用されます。
仮想環境の終了
仮想環境を終了するには、
deactivate
と入力します。
これで通常のPython環境へ戻ります。
requirements.txtとは?
複数人で開発するときに非常に重要なのがrequirements.txtです。
これは、
「このプロジェクトではこのライブラリを使っています」
という一覧表です。
requirements.txtを作成する
現在の仮想環境のライブラリ一覧は、
pip freeze > requirements.txt
で保存できます。
すると、
requests==2.32.4
numpy==2.3.0
pandas==2.3.1
のようなファイルが作成されます。
バージョンも記録されるため、他の人も同じ環境を再現できます。
requirements.txtからインストールする
他の人がこのプロジェクトを使う場合は、
pip install -r requirements.txt
を実行するだけです。
requirements.txtに記載されたライブラリが一括でインストールされます。
GitHubなどで公開されているPythonプロジェクトでは、このファイルが含まれていることがほとんどです。
開発での基本的な流れ
Python開発では、一般的に次のような流れで作業します。
1. プロジェクトを作成する
2. 仮想環境を作成する
python -m venv venv
3. 仮想環境を有効化する
venv\Scripts\activate
4. 必要なライブラリをインストールする
pip install requests
5. プログラムを作成する
6. requirements.txtを作成する
pip freeze > requirements.txt
この流れを覚えておけば、ほとんどのPythonプロジェクトで困ることはありません。
まとめ
今回は、Python開発では欠かせないライブラリ管理について学びました。
今回のポイント
- pipはライブラリをインストールするためのツール
- pip installで簡単にライブラリを追加できる
- venvを使うとプロジェクトごとに環境を分けられる
- requirements.txtを使うと開発環境を他の人と共有できる
- 実際のPython開発では、仮想環境を利用するのが基本
これらは初心者のうちは少し難しく感じるかもしれませんが、一度使い方を覚えてしまえば毎回同じ流れです。
PythonでWeb開発やAI開発、データ分析を行う際にも必ず役立つ知識なので、この機会にぜひ慣れておきましょう。

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